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秘湯のパワー

2017年08月24日 カテゴリ:吉祥寺情報

この夏に出掛けた、100年前創業の秘湯をご紹介します。
奥蓼科の「渋辰野館」
壊れかけそうな古い外観と内観

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日帰り温泉でこれで¥1,500はちと、高いのでは?
と恐る恐る受付の館主に話をきくと
「何言ってるんですか、これ維持するの、ものすごく大変なんです。ほれ、これ見て」
と受付の硬貨を指して、
「こんなにすぐ錆てしまうんです。自販機なんて、1年に1回取り換えてるんですからね!」
ごめんなさい、そんなに強いお湯パワーなんだ、と思いながら3つに分かれたお風呂の利用方法をおとなしく聞きました。

なんと、3つのお風呂がそれぞれ離れていて1回1回着替えて入浴しなければいけないらしい。
(早く、それ教えといてよ!、ムームーみたいなの持ってきたかも、心では思う、が館主には言えず)

最初のお風呂は洗い場があります。他2つは洗い場がないので、しっかり体清めるための場所のようです。
館主の指導に従って、しっかりと体を洗って、湯船につかります。湯船は真水です。
体を洗ってくれのお風呂です。その後面倒くさ、と思いつつ、出るので着替え、
ブラジャーいいよね。おばさんだからね(おばさんは便利)、とそそくさと次のお風呂場へ

2番目のお風呂は、内側の湯船はお湯で、外が水。
外の眺めも山奥の秘湯という趣がばっちりです。
私は交代浴(お湯と水と交互につかる)が大好きで、家でもベランダにベビーバス置いて、水風呂替わりにしているほどです。
なので、温泉の交代浴はキャー!と思うほど大好きです。
水風呂にもしっかりと湯ノ花べったり、こんなのは初めてです。
森林浴と同時に強いパワーが入ってきます。

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そして、3番目のお風呂へ、今度も着替えて通路通っていくのですが、
今度はパンツもいいよね、すぐ脱ぐしと、おばはん、丸出し状態でいざ、
ただし、最後の風呂入り口の手前に、お湯の神様が祭ってあって、
しばし、しっかりとお参り(こんな格好ですみません)

最後のお風呂です。

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窓は開かないが、その分しっかりとお湯パワーの中に入った感がある。
今度は奥の湯船がお湯、手前が水の、これまた大好きな温泉交代浴でした。

帰宅後に、一緒に入った友達が連絡くれました。
「あの夜寝たシーツの硫黄の臭いが、何日もとれないんだ、スゴイよね、あのお湯」
そうそう、私もあの後、なんだか体調が良く、気持ちも前向きになっている。
秘湯って、面倒くさいこと多いけど、だからこそのご褒美があった。
100年前にあの場所を開拓した方、維持している皆さま、本当にありがとぅございました。

miura